2009年12月28日

森見登美彦『新釈 走れメロス 他四篇』祥伝社文庫

新釈 走れメロス 他四篇 中島敦『山月記』、芥川龍之介『藪の中』、太宰治『走れメロス』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、森鴎外『百物語』を森見登美彦が現代風に書き直したらどうなるか。この斬新な試みに予想通りどっぷりと浸かってしまった。なにせ、どの作品も今までに読んだことがあり、そのどれもが私の貧弱な頭脳を刺激してくれる珠玉の作品だからだ。そしてもちろん森見登美彦が蘇らせたものも負けず劣らず刺激的だった。中でも一番面白かったのが『走れメロス』だった。私が森見登美彦に熱中するきっかけとなった『太陽の塔』を彷彿とさせるような、自意識過剰な大学生が繰り広げる荒唐無稽ドタバタ劇。桃色のブリーフ一丁で踊ることを賭けて邪知暴虐な図書館警察長官と戦うという設定。非常にくだらない。しかも、人質に取られている友人は主人公のことをこれっぽっちも信じていないし。この原作を裏からなぞるような感じがたまらなく痛快。興味のある方、原作を読んでからにしましょう。味わいが違います。 Amazon


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新釈 走れメロス 他四篇
Excerpt: 新釈 走れメロス 他四篇 森見登美彦著 この『新釈 走れメロス 他四篇』。中島敦の山月記、芥川龍之介の藪の中、太宰治の走れメロス、坂口安...
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