2009年12月28日

内田樹『先生はえらい』ちくまプリマー新書

先生はえらい ちくまプリマー新書は、高校生を対象としたものである。そこへきてこのタイトル。しかし、説教くさく「お勉強しなさい」とか「言うことを聞きなさい」というようなものではない。内田樹らしく、非常にアイロニカルな論理で攻めてくる。大人でも充分読み応えのある仕上がりになっている。さて、ではどういうことを高校生に向けて発信しているのか。それは「えらい先生などいない」ということだ。「ん?」と思われた方も多いだろう。でも、そうなのだ。ある人にとって「この先生はえらい」と思って初めて先生はえらくなる。つまり、師弟関係というのは常に一対一であり、弟子は「師」と認める人からは無限の教えを得ることができるが、「師」と認める人がいなければ何も学べない。ここには理屈などなく、どんなに凡庸な人でも誰かから認められれば「師」となり得る可能性が残されているということを示唆している。だからといって、現場で働く教育者の立場としては何をどうするということもできないのだが。学びの原理というものはよくわかった。 Amazon


posted by ryoukana at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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