2009年12月28日

重松清『日曜日の夕刊』新潮文庫

日曜日の夕刊 この短編集に収められている『卒業ホームラン』を授業で扱ったので、ついでに読んでみた。多くの作品に共通するテーマは「家族」だ。当たり前に存在するがゆえに、あるべき姿をなかなか見いだしにくい難解な所属集団。「これでいいんだ」と構成員全員が納得できていればそれが「理想の家族」なんだろうけど、なかなかそうはいかない。ぶつかり合って、避け合って、どこかざらざらした感触を感じながら生きている。作品の中では最後には柔らかな風が吹くようにうまく収まるが、現実は甘くはない。その甘くなさを何とか中和するために重松清が贈り物をしてくれているのかなとも思えた。 Amazon


posted by ryoukana at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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