2010年03月28日

東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』講談社文庫

どちらかが彼女を殺した 東野圭吾による異色の試み。殺人事件が起こり、その謎を解き明かしていくという点では普通のミステリーと変わらないが、この作品は、最後まで犯人名が明かされない。謎解きの手引きとして袋とじがあるが、ここでも重要な部分は伏せられているのが心憎い。読者も本当の意味で「推理」させられる小説なのだ。その仕掛けを知った上で読み進めていき、どうしてもわからないので袋とじも破ってみたが、それでも一筋縄ではいかない。動機や台詞といった不確定要素ではなく、現実の捜査がそうであるように、物的証拠を丹念に確認していかないと犯人は当てられないことになっている。もやもや感も含めて楽しめる人には是非お薦めしたい。 Amazon


posted by ryoukana at 20:55| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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どちらかが彼女を殺した 東野圭吾
Excerpt: 偽装を施され、妹は殺された。警察官である兄が割り出した容疑者は二人。 犯人は妹の親友か、かつての恋人か。その前に立ちはだかる練馬署の...
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2010-05-12 17:26
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