2011年09月24日

内田樹・甲野善紀『身体を通して時代を読む―武術的立場』文春文庫

身体を通して時代を読む―武術的立場 お次は武道家と対談。この人のすごいところは、どんな人と話しても、自分の引き出しの中にあるものと関連させて新たな知見を見いだせることだと思う(もちろん、対談する相手はそれなりに選ばれてはいるのだろうけれど)。話題は多岐にわたっているが、やはり、身体論が面白かった。「ハンカチ落とし」を例に引き、身体的な感受性の話。この遊びは、微妙な空気の揺れや、鬼の息づかい、筋肉の動きを感知しないといけないのだが、その能力が格段に落ちてきているのではないかという。確かにその通りで、人間は便利な生活を手に入れたことによって、身体の様々な能力を失ったとつくづく思う。天気予報の精度が上がれば、雲の形や動き、空気の湿り具合を見て天気を予想することもできなくなるだろうし、高度浄水機能ができれば、体内で不純物を浄化する機能も低下していくだろう。科学技術に支配されない生き方をしたいものである。 Amazon


posted by ryoukana at 09:21| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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