2006年10月17日

村山由佳『永遠。』講談社文庫

永遠。 これまでの村山作品の中で一番短いのではないだろうか。一気に読めた。しかし、この充足感は何だろう。登場人物一人一人のキャラクターが立っていて、それぞれの気持ちが心に流れ込んでくる。一度読んだだけで三人の人生を一緒に歩むことができるのだ。ところで、「離れていても血のつながりは永遠」という言葉が出てくる。作中ではある登場人物を安心させるためにこの言葉は発せられるのだが、「血のつながり」は時として重い。しかし、その事実だけは変えられない。それならば受け止めて生きていくしかないのではないか。何もかも含めて自分なのだから。また、「想いも永遠」であるらしい。一度気持ちを交わしたという記憶だけは残り続ける。『パイロットフィッシュ』においても、人間の繋がりと記憶はキーワードとしてあった。こういった普遍性を見せてくれるだけでも、この作品は評価されうるものであると確信する。 楽天 Amazon
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posted by ryoukana at 19:45| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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村山由佳 「永遠。」
Excerpt: 「卒業」は見てませんがそれでも十\分楽しめる内容です。冒頭の水族館のシーンからは、結末が予\測出来ず
Weblog: ゼロから
Tracked: 2008-05-09 00:04
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