2007年12月28日

瀬尾まいこ『幸福な食卓』講談社文庫

幸福な食卓 映画を観てから本書を読んだ。映画は、主演の北乃きいの演技がみずみずしくて、好演と呼ぶにふさわしいものだった。小説も先に見た映像などが無駄に流入してこず、きちんと世界観を保っていた。主人公佐和子の周りに起こる事件、具体的に言うと家族の崩壊は、本人にしてみれば心を揺るがす大きいもののはずなのだが、どこか客観視してしまっていて、何もなかったかのように流れてゆく。しかし、恋人の死という幼い心には受け止め切れない流れが押し寄せたとき、改めて当たり前にあるものの大切さに気づく。家族は簡単には壊せないし簡単には作れない。初めからある人にはその存在が自覚しにくいが、そのぶん一旦なくなってしまうと、その違和感は尋常ではない。色んなことを考えさせられる作品だった。 楽天 Amazon
posted by ryoukana at 22:37| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『幸福な食卓』瀬尾まいこ(講談社)
Excerpt:  なんとなくおもしろそうと思って手にとって見た本だけど読み始めてから読み終わるまであっという間だった。結末が予想できてしまう小説もある中、これは最後ま...
Weblog: 本のある生活
Tracked: 2007-12-30 21:34
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